濃厚接触者の妊婦、希望あればホテルで受け入れ 尼崎市

2021/09/18 22:30

尼崎市役所=尼崎市東七松町1

 兵庫県尼崎市は17日、家族ら同居人が新型コロナウイルスに感染し濃厚接触者となった妊婦について、希望があれば市内のホテルで一時的に受け入れると発表した。原則市民が対象で、宿泊料や食事代などは無料。看護師が常駐し、子どもを連れての滞在もできる。感染予防のため、妊婦やその子どもを隔離させる取り組みは県内で初めてという。 関連ニュース コロナで妊婦孤立「誰にも頼れない」 里帰り出産自粛、産後も不安 妊婦のコロナ感染急増「新生児死亡はどこで起きてもおかしくない」 産婦人科医が警鐘 10代以下の感染、全体の2割超 学校園でのクラスター相次ぐ 兵庫県

 千葉県で新型コロナに感染した妊婦が搬送先が見つからずに自宅で早産し、新生児が死亡した問題を受け、市が対策を検討していた。市によると、陽性になった妊婦の救急受け入れが困難になった事例はこれまでないが、市内では「第5波」で妊娠中の20~30人が陽性になったという。
 18日から11月末まで、市内のホテル(施設名非公表)から1フロア15室を借り、妊婦専用とした。濃厚接触者となった妊婦や基礎疾患のある市民が入室し、看護師らが24時間常駐で健康観察に当たる。各部屋はツインタイプで、同居人の療養期間が終わるまで滞在できる。
 市の担当者は「自宅療養によって家庭内感染が広がるケースが相次ぐ中、少しでも安心して隔離生活を送ってもらいたい」としている。(竹本拓也)
【兵庫のコロナ情報】←最新のコロナニュースはこちら

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ