「待機いつまで?」自宅療養急増、兵庫県に相談の電話殺到
2022/02/10 06:00
新型コロナ健康相談コールセンターで対応に追われる看護師=神戸市中央区中山手通5
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染急拡大で軽症の自宅療養者が増え、兵庫県の専用窓口に相談が殺到する状況が続く。健康相談に関するコールセンターは最も多い日で900件を超え、自宅療養者ら向けに先月新設した相談センターでも1日約300件に上る。受診の判断や自宅待機期間についての問い合わせが目立つ。
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感染「第6波」はこれまでと違い、軽症者が多いのが特徴。そのため自宅療養者は多く、9日午前0時時点で約4万2400人。1月3日から増え、同19日以降ほぼ毎日過去最多を更新している。
県庁近くのコールセンターでは日々、最大9回線の電話がひっきりなしに鳴る。1日の相談件数は1月上旬は200~300件。同月下旬以降は700~800件となり、2月6日は900件を超えた。
「受診した方がいいか」「どこの医療機関に行けばいいのか」「いつまで自宅待機すれば」
発熱やのどの痛みなどの症状とともに、そうした問い合わせが多い。
対応する看護師は医療機関について、かかりつけ医か、発熱患者らに対応する県指定の「発熱等診療・検査医療機関」(1487カ所)を紹介。必要に応じ、各保健所やワクチンの相談窓口などの連絡先を案内する。
県が1月28日に設置した「自宅療養者等相談支援センター」は、対象の自宅療養者や濃厚接触者だけにショートメールで電話番号を案内。50回線に増やし、看護師5人を含む40人前後の体制で24時間対応する。同月末から1日200件以上の相談が続き、今月7日は最多の349件となった。
同センターでも自宅待機期間を確認する人が多く、「陽性者は無症状が続けば検体採取から7日後まで」といった厚生労働省が示した方針を伝えている。
県健康増進課の担当者は「待機期間の変更などを迅速に共有し、知らせたい」とする。県健康相談コールセンターTEL078・362・9980(井川朋宏)
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