サッカーW杯日本代表 復調の大迫、好調の堂安は有力か 兵庫勢、古橋は当落線上 1日発表
2022/10/30 17:30
3大会連続の日本代表入りが期待される大迫勇也=12日、ノエビアスタジアム神戸
11月20日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会に向け、1日に日本代表メンバー26人が発表される。兵庫ゆかりでは、Jリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸のFW大迫勇也(32)や、尼崎市出身のMF堂安律(24)らの選出に期待がかかる。
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焦点となるのは、昨夏にブレーメン(ドイツ)から神戸へ移籍し、8季ぶりに国内復帰した大迫の処遇だ。前回のロシア大会はエースFWとして活躍し、「半端ない」の流行語で日本を沸かせたが、今季は相次ぐけがに悩まされた。代表でのプレーは1~2月のW杯アジア最終予選を最後に遠ざかっている。
しかしその不安を吹き飛ばすように、夏から秋に復調し、9月18日のガンバ大阪戦で途中出場ながら2得点を挙げて逆転勝ちに導くと、「やっと万全の体でサッカーができる」と全開宣言。一時は最下位に低迷していた神戸がJ1残留を決める原動力となった。
周囲を生かす力強いポストプレーは今なお日本屈指で、森保一監督の信頼も厚い。3大会連続のW杯出場が有力視されている。
初出場を目指す堂安も好調だ。昨夏の東京五輪で背番号10を担い、今夏加入したフライブルク(ドイツ)で開幕ゴールを決めるなど主力に定着する。主戦場の右サイドは伊東純也や久保建英らもおり激戦区だが、切れ味鋭いドリブルや左足シュートを得意とし、W杯初戦で対戦するドイツのクラブで力を示す堂安への期待は大きい。
昨夏に神戸からセルティック(スコットランド)に羽ばたいたFW古橋亨梧(27)は、当落線上にいる。セルティックでは1年目からゴールを量産しているものの、代表では孤立する場面が目立ち、1年以上得点できていない。パスの出し手との呼吸さえ合えば、スピードを生かした抜け出しと決定力は相手DFの脅威となるだけに、吉報は届くか。
4年前のロシア大会に出場したシントトロイデン(ベルギー)のFW岡崎慎司(36)=宝塚市出身=とMF香川真司(33)=神戸市垂水区出身=、G大阪のDF昌子源(29)=神戸市北区出身=は今年代表に招集されておらず、厳しい情勢だ。(山本哲志)