本場仕込みのバリスタが注ぐ極上の一杯 丹波篠山市「カフェFika」

2022/10/16 05:30

エスプレッソにスチームミルクを加えたコーヒー「フラットホワイト」=丹波篠山市上板井

 上質なコーヒーが至福のひとときを生み出してくれる。兵庫県丹波篠山市上板井にあるカフェ「Fika(フィーカ)」は、スウェーデン語で「コーヒーを楽しむ時間」の意味を持つ。国内外でバリスタ経験があるオーナーの松田陽子さんが、本場仕込みの一杯を提供する。(谷口夏乃) 関連ニュース 【写真】コーヒーとの相性抜群のスパイスカレー 20代で始めた「朝活」が人生を変えた 心にゆとり生む至福のコーヒーはいかが? 丹波篠山 「先生な、パン屋さんになりたいねん」元教諭が念願の店舗オープン 知る人ぞ知る人気パン


 大阪府熊取町出身。学生時代からコーヒーを愛飲してきた。大学卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアのメルボルンを訪れた。現地のカフェでさらに魅力にはまり、バリスタを志した。カフェ文化が盛んなニュージーランドの学校に通い、国家資格を取得。そのまま現地で1年、帰国後は大阪市内の複数のカフェで経験を積んだ。
 2015年に丹波篠山市へ移住。今年1月末、念願のカフェをオープンした。農業倉庫を改装した店内は、高い天井と全面の白い壁、インテリアはウッド調で統一され、開放感と温かさを演出している。「できる限り地元や近隣地域の素材を使いたかった」と松田さん。豆は「キャビン珈琲」(同県三田市)から仕入れ、「丹波乳業」(同県丹波市)のミルクを使っている。
 「オーストラリア発祥です」と薦められたのは、「フラットホワイト」(550円)。ダブルショットのエスプレッソに、スチームミルクを少量加え、カフェラテよりも濃い苦みが魅力だ。表面の柔らかなクレマ(泡)が唇に触れ、口に含めば濃厚なコクが広がる。きめ細かいクリーミーなミルクが、まろやかさを引き立てる。
 豆の味や香りをしっかり感じたい人には、同じくオーストラリア発祥で、少量のお湯にダブルエスプレッソを入れた「ロングブラック」(同)もお薦めとか。相性抜群のスパイスカレー(2種盛り=1400円)や米粉を使ったキャロットケーキ(350円)もある。
 営業は金、土、日曜の正午~午後5時(不定休あり)。営業日などは公式インスタグラムから。

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