ふるさと納税1千万円で「神戸ビーフ1頭分」 加古川市、返礼品最多の427点
2022/07/23 05:30
加古川市のふるさと納税に追加された返礼品。将棋の久保利明九段(中央)らとの対局体験も加わった=加古川市加古川町北在家、鶴林寺
兵庫県加古川市は2022年度のふるさと納税の返礼品として、21年度の約1・4倍で過去最多となる427点をそろえた。1千万円の寄付で、「神戸ビーフ丸ごと1頭分」(約200キロ)の好きな部位や数量を希望の時期に届ける逸品も用意。21年度の寄付総額は約2億2200万円で、新型コロナ禍の巣ごもり需要で過去最高だった20年度から約3割減った。魅力ある品ぞろえで巻き返しを図る。(斉藤正志)
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丸ごと1頭分は、牛肉販売の「うらい」(同市平荘町小畑)が提供。長期肥育された雌牛を、店長が仕入れから精肉までこだわり、焼き肉やすき焼きといった食べ方などの相談に応じながら、寄付者のために「肉をプロデュース」するという。
また、同じく牛肉販売の「ヒライ」(同市志方町志方町)の「かこがわ熟成肉」も加えた。酵母菌がすみ着く専用庫内で、寄付者に届く日を逆算して国産牛を21日間発酵、熟成させて肉のうま味を引き出す。焼き肉用やステーキなど5種類(寄付額1万~3万6千円)ある。
このほか、加古川名物のかつめしや、地場産業の靴下メーカーによるランニング用靴下なども追加。「棋士のまち加古川」として、将棋の久保利明九段、稲葉陽(あきら)八段との対局体験(同100万円、先着各2人で8月1日受け付け開始)も加えた。
利用できるふるさと納税ポータルサイトも、21年度から5サイト増やして8サイトに。市産業振興課の担当者は「多くの方に選んでもらえるように、多彩な種類をそろえた。ぜひポータルサイトで見てほしい」と話した。同課TEL079・424・2190