兵庫県は、県のふるさと納税「ふるさとひょうご寄付金」の返礼品を拡充する。返礼割合を倍増させ、神戸牛やズワイガニ、日本酒詰め合わせといった１万円相当のグルメ商品やクーポン券を用意。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている兵庫ブランドの品々の需要回復にもつなげたい考えだ。

　同寄付金は県外在住の個人が対象。寄付すれば税控除などの措置が適用される。２０２０年度の県決算における同寄付金の受け入れ額は個人・団体で計１億１４０８万円。うち個人の寄付分は９１５８万円だった。

　そして、２１年度は個人が５万円以上を寄付した場合、返礼割合を従来の１割程度から２割程度に引き上げることになった。

　これまでは県立美術館など県立１２施設で使える共通無料券に加え、３千円相当の菓子類や食品を返礼していた。これを１万円相当に拡充。県北産コシヒカリ１６キロ▽神戸牛のモモすき焼き肉８００グラム▽香住直送のズワイガニ５００グラム前後▽福寿や香住鶴などの日本酒５種詰め合わせ（１瓶７２０ミリリットル）－の４品を加えた。

　返礼はクーポン券でも可能で、障害者授産商品のウェブサイト「＋ＮＵＫＵＭＯＲＩ（プラスぬくもり）」や県のオンラインショップ「ひょうごマニア」、宿泊予約サイト「楽天トラベル」で利用できる１万円相当の券になる。いずれも５万円の寄付ごとに返礼品を一つ選べる仕組みだ。

　ウェブサイトの「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税サイト」から寄付を申し込める。問い合わせは県財政課資金財産室ＴＥＬ０７８・３６２・９０５１

（金　旻革）