深ヨミ

<揖龍山城新聞>県内唯一の古代山城「城山城」/中世築城の「龍野古城」/注文生産、竹彫りはんこ

2021/03/13 05:30

 兵庫県たつの市、太子町の揖龍地域は、揖保川沿いに発展してきた。県内唯一の古代山城「城山(きのやま)城」(同市新宮町)に始まり、中世史にも城跡が点在するが、西播磨の他市町と比べて低山が多いのが特徴。実戦で使われたことが少ない半面、登りやすい城が多い。水運を意識した立地は現代の交通機関でも利便性が高い。山城に興味を持ち始めた初心者にはぴったりのエリアだ。(直江 純)



1城山城、長谷山城、室山城、石蜘蛛城… 揖保川沿い低山多く


 古代山城は663年の「白村江(はくすきのえ)の戦い」で日本側が唐・新羅連合軍に大敗したことを契機に西日本各地に築かれ、標高485メートルの城山城はその一つ。中世には播磨守護赤松氏が本城とし、嘉吉の乱で落城した。


 残り文字数 1366  文字 記事全文 1652  文字

特集記事一覧
PC SP