表現者と観客、時空を共有/互いに影響、高まる表現力
「やっぱり生の舞台を見てほしい」。コロナ禍によって公演の機会を失った演劇・音楽関係者から、そんな言葉を何度聞いただろうか。それは観客の立場でも同じことだ。公演やコンサートのオンライン配信は珍しくなくなったが、劇場や音楽ホールで見るのに比べると何かが足りないと感じる。生の舞台-ライブの魅力とは、いったい何だろう。「演奏科学」という学問領域で、人間の表現を科学的に解明しようと取り組む神戸大大学院国際文化学研究科の正田悠助教(35)に話を聞いた。(溝田幸弘)
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