森林活用し自然エネルギー/地域発、持続可能な経済を
新型コロナ禍と地球温暖化という二つの危機を克服する「グリーンリカバリー(緑の回復)」に向けた動きが世界で進んでいる。その柱となる自然エネルギーと分散型社会への転換で、注目されるのが森林の有効活用だ。日本は先進国有数の森林大国でありながら、木質を燃やすバイオマス発電の燃料の7割を輸入が占めるとされ、疑問の声が上がっている。適切な木材の伐採は、気候変動で多発する風水害に強い森づくりにも欠かせない。日本サステイナブルコミュニティ協会の副代表理事で、エネルギーの地産地消による循環型社会を目指す新電力会社「シン・エナジー」(神戸市中央区)社長の乾正博さんに、現状を聞いた。(辻本一好)
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