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兵庫県上郡町北部にある国史跡、白旗城跡(しらはたじょうあと)は、難攻不落の「落ちない城」として知られ、受験生の願掛けの場所にもなっている。この城は室町時代の初め(南北朝時代)に、歴史の表舞台へ華々しく登場する。日本史を変えたといっても過言ではない。なぜ大きな役割を果たしたのか。どんな構造だったのか-。上郡町郷土資料館の学芸員、島田拓(ひろし)さん(44)の案内で城跡を巡った。(記事・田中伸明、写真・大山伸一郎)
白旗城は1336(建武3)年、後に播磨守護となる赤松円心(えんしん)(則村)によって築かれた。まず、その背景を説明したい。
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