優劣ではなく「少数派」/特性に合った学びを
「ニューロダイバーシティ」。聞き慣れない英語だが、直訳すれば「脳・神経の多様性」となる。自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの「発達障害」を、能力が欠如している、劣っているとは考えず、「尊重すべき多様性」と捉え直す新しい考え方だ。臨床心理士・公認心理師の村中直人さん(44)は昨年、その入門書を「ニューロダイバーシティの教科書」(金子書房)と銘打って出版した。大阪市北区のオフィスを訪ね、コロナ禍で浮き彫りになった社会のひずみや、多様な特性を持つ人たちの新たな可能性について、話を聞いた。(直江 純)
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