「大災害」の認識必要/問われる危機対応能力
新型コロナウイルスによってもたらされた危機の出口が見いだせない。相次ぐ緊急事態宣言で社会活動は停滞し、重症患者数の高止まりで医療体制は逼迫(ひっぱく)が続く。未曽有の混乱が続く中、私たちは事態をどう受け止めればいいのだろう。ヒントを求めて、阪神・淡路大震災など国内外の大規模災害の現場で活動してきた国際災害レスキューナースの辻直美さん(51)に会うことにした。防災関連の著書も多く、「コロナ×防災マニュアル」(扶桑社)というタイトルの本も手掛ける。今、社会で起きていることは、辻さんの目にどう映りますか。(津谷治英)
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