深ヨミ

国際災害レスキューナース 辻直美さん
コロナ禍の混乱、どう立ち向かう?

2021/06/27 16:30

【国際災害レスキューナース】辻直美さん(つじ・なおみ)1970年大阪市生まれ。吹田市民病院の産婦人科などを経て聖路加国際病院に勤務し、国際災害レスキューナースに。災害派遣医療チーム(DMAT)や国境なき医師団で災害現場を経験。

たくさんの人を抱いてきた手をかざし「男の人が号泣するんです」と話す災害レスキューナースの辻直美さん=神戸新聞社(撮影・中西幸大)



「大災害」の認識必要/問われる危機対応能力


 新型コロナウイルスによってもたらされた危機の出口が見いだせない。相次ぐ緊急事態宣言で社会活動は停滞し、重症患者数の高止まりで医療体制は逼迫(ひっぱく)が続く。未曽有の混乱が続く中、私たちは事態をどう受け止めればいいのだろう。ヒントを求めて、阪神・淡路大震災など国内外の大規模災害の現場で活動してきた国際災害レスキューナースの辻直美さん(51)に会うことにした。防災関連の著書も多く、「コロナ×防災マニュアル」(扶桑社)というタイトルの本も手掛ける。今、社会で起きていることは、辻さんの目にどう映りますか。(津谷治英)


 残り文字数 2274  文字 記事全文 2553  文字

特集記事一覧
PC SP