1964年10月24日、東京オリンピックは成功のうちに幕を下ろした。列島を包んだ興奮。その余韻をそのままに、各地で「アフターオリンピック」なるものがあったことはあまり知られていない。オリンピック選手を招いた交流試合だ。
兵庫県にもそうそうたるメンバーが訪れている。体操女子個人総合を制し「五輪の名花」うたわれたベラ・チャスラフスカ(チェコスロバキア=当時)が西宮市に、尼崎市には柔道無差別級で金メダルを取ったアントン・ヘーシンク(オランダ)、姫路市にはマラソン男子銅メダルの円谷幸吉が登場し、世界の技やプレーを披露している。
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