5年後完成の大プロジェクト/再建過程伝える工夫も
真っ青な空に映える、あでやかな赤。沖縄で初めて首里城を見たときの記憶は今も鮮明だ。その美しさに圧倒され、撮影するのも忘れて見とれたことを覚えている。兵庫県参与(花と緑のまちづくり推進担当)の石原憲一郎さん(74)は、1992年の首里城正殿復元事業に携わった一人。その後も沖縄との縁は続き、訪問は100回を超えるという。現地では今、2019年秋の火災で焼失した正殿などの再建作業が進む。石原さん、またあの光景に出合えますよね-。「あの頃と同じように、現場の関係者が頑張っています」。日焼けした顔をほころばせた。(末永陽子)
残り文字数 2296 文字 記事全文 2580 文字