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※記事中、太字の記述は当時の新聞紙面から引用しました(言葉遣いは一部わかりやすく変えてあります)。また撮影場所の住所表記は、当時の表記に準じています。
父帰る 待ちわびた4年
ソ連からの引き揚げ船「高砂丸」で翌日帰国する夫(父)を待つ親子です。記者が舞鶴に出張して撮影しています。ソ連抑留者は容易に帰国が実現しませんでした。前年の1948年9月には、東京で政治家や市民が大規模な集会を開くなどして帰国を訴えました。
引き揚げ船「高砂丸」ナホトカから到着
海外からの引き揚げは終戦直後から始まっていましたが、記事では、この時の高砂丸を「ソ連引き揚げ第一船」と記しています。このときの乗船者は元軍人ら約2千人でした。同港には1958年までに約66万人が帰国しました。
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