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※記事中、太字の記述は当時の新聞紙面から引用しました(言葉遣いは一部わかりやすく変えてあります)。また撮影場所の住所表記は、当時の表記に準じています。
白線浪人激増
当時、外国から「日本の学生はよく勉強する」と賞賛されていました。戦後現在と同じ6・3・3・4制が導入された結果、就職率の良い大学の人気が上がり、受験勉強が激化したとあります。駅弁大学といわれるほど戦後いたるところに大学が生まれたが、将来就職のことを考えたらこれという大学はごく少ない。入学難につぐ入学難で年々白線浪人が増えて行く。しかも1年2年浪人した方が入試には有利になるということが、受験生の常識にさえなってきている。
カメラ狂時代
カメラ店のショーウインドーを眺めるカメラファンたち。国内メーカーは30社超とあります。観光バスを連ねた撮影会が盛況で、取引先を撮影会に招待する会社も出てきました。数人のモデルを雇い、温泉地に招待。カメラのない人には高級カメラを準備し、同行した写真屋さんが即席で現像と焼き付けをしました。「××様の傑作?」と酒席で披露しようというのがミソ。
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