懐かしさと共感呼ぶ詩/トンボに投影 孤独と慕情
兵庫県たつの市出身の詩人・三木露風(1889~1964年)が童謡「赤とんぼ」の詩を発表して、今年でちょうど100年になる。その節目の年、露風が無名だった宮沢賢治(1896~1933年)から詩集「春と修羅」を献本され、称賛する手紙を返していたことを示す新たな資料が見つかった。発見した日本大学元教授の近藤健史さん(68)は露風研究会を結成し、代表を務める。賢治や万葉集にも詳しい近藤さんに、あらためて露風の魅力や「赤とんぼ」が世紀を超えて愛される理由について、聞いてみた。(直江 純)
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