深ヨミ

三木露風研究会代表 近藤健史さん
「赤とんぼ」100年愛される理由は?

2021/09/28 11:00

近藤健史さん(こんどう・けんし)1953年、岩手県生まれ。日本大の通信教育部、大学院総合社会情報研究科で教授を務めた。著書に「万葉歌の環境と発想」(翰林書房)、編著に「日本古典文学」(弘文堂)など。

懐かしさと共感呼ぶ詩/トンボに投影 孤独と慕情


 兵庫県たつの市出身の詩人・三木露風(1889~1964年)が童謡「赤とんぼ」の詩を発表して、今年でちょうど100年になる。その節目の年、露風が無名だった宮沢賢治(1896~1933年)から詩集「春と修羅」を献本され、称賛する手紙を返していたことを示す新たな資料が見つかった。発見した日本大学元教授の近藤健史さん(68)は露風研究会を結成し、代表を務める。賢治や万葉集にも詳しい近藤さんに、あらためて露風の魅力や「赤とんぼ」が世紀を超えて愛される理由について、聞いてみた。(直江 純)


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