深ヨミ

日本障害者協議会代表 藤井克徳さん
今も残る「旧優生保護法の影響」とは?

2021/10/09 16:45

藤井克徳さん(ふじい・かつのり)1949年福井県生まれ。東京都立小平養護学校に教諭として勤めながら、共同作業所全国連絡会(現・きょうされん)の設立に携わる。82年に教諭を退職後、きょうされんの活動に専念、現在専務理事。視覚障害がある。

誤った障害者観 差別助長/脱「家族依存」の仕組み確立を


 障害者差別が、今もこの社会にはびこる。兵庫県内でも精神科病院の患者虐待、知的障害のある中学生への虐待、障害のある息子をおりに閉じ込めていた事件などが続いている。認定NPO法人日本障害者協議会(東京)代表の藤井克徳さん(72)は、差別の背景に旧優生保護法(1948~96年)の影があると指摘する。旧法の下で不妊手術を強いられた障害者らが神戸地裁に起こした裁判で意見陳述。全国各地の同種の裁判でも積極的に発言してきた。廃止されて今年で25年になる旧法が今の社会にどのような禍根を残し、なぜ拭いきれないのか。その思いを聞いた。(中部 剛)


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