豊富なメニューを低料金で/お客さんと舞台つくる
西宮市にある兵庫県立芸術文化センター(芸文センター)は年間に日本最多の300以上の主催公演を手掛け、約30万人の観客を集めるすごい劇場だ。新型コロナ禍では、感染対策を工夫して全国に先駆けて合唱と管弦楽団の公演を復活させるなど、最前線で文化の灯(ひ)を守ってきた。副館長として今春まで組織を率いてきたのが、現在総括アドバイザーを務める藤村順一さん(72)だ。藤村さんにいろいろ聞いてみた。公立劇場の経営で大事にしてきたものは? コロナ禍の苦悩とは。話は24年前にさかのぼる。(網 麻子)
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