深ヨミ

京都工芸繊維大学助教 村上久さん
「イグ・ノーベル賞」受賞 原動力は?

2021/12/06 16:30

村上久さん(むらかみ・ひさし)1987年大阪府八尾市出身。2010年、神戸大学理学部卒。神大大学院や早稲田大客員次席研究員などを経て、今年1月から現職。イグ・ノーベル賞の表彰盾はメールで届いたものを印刷して作った。「ぺらぺらです」と笑う。

「けったいな」研究に情熱/集団行動に潜む謎を解く


 「まるでニンジャだ!」。新型コロナウイルスの感染が広まる前、東京・渋谷のスクランブル交差点の光景を見た外国人観光客がこう漏らしたとか。さまざまな方向から流れ込む約3千人の歩行者が、ぶつからずに横断していく様子は何とも不可解で、人気の観光スポットになっていた。なぜ対面からやって来る人とぶつからないのだろう。京都工芸繊維大学(京都市)助教の村上久さん(34)は歩行者の動きを、群衆実験を通して解明し、この秋、ユニークな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」を受賞した。そこで研究室を訪れ、「先生、どんな研究を進めているんですか」と聞いてみたところ…。(末永陽子)


 残り文字数 2130  文字 記事全文 2432  文字

特集記事一覧
PC SP