【写真上】先輩である野中悠樹らへの思いを語る清水健太さん(左)と、自身のボクシング人生などについて振り返る本田猛さん
■思い背負って
苦境を乗り越えて、野中悠樹(43)は20年以上、ボクシングを続けている。一方で共に夢を追いながら、道を断たれた後輩もいる。今は支える側に回った2人を紹介したい。
本田猛さん(39)は高校卒業後、野中や桂伸二トレーナー(50)と同じ尼崎ジムに入った。練習に集中するため、神戸から尼崎に移り住み、アルバイトも最低限に抑えた。「純粋でセンスも抜群だった」と桂トレーナーは語る。
軽量級で日本ランクに入り、2008年12月まで2分けを挟み6連勝する。しかし、その26歳の時の勝利戦がラストマッチとなった。
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