【写真上】WBOアジア・パシフィック・ミドル級タイトルマッチで、笑顔でリングに駆け上がる王者の野中悠樹=7月23日、エディオンアリーナ大阪
■引退の時期とは
野中悠樹(43)は会見などで、よくこう話す。「ボクシング以外で、今から世界一になれるかというと難しい。あと少しで手が届く。頑張りたい」。世界ボクシング機構(WBO)アジア・パシフィック・ミドル級王者となり、世界ランキング(15位以内)にも復帰した。夢は続いている。
「もし世界戦が実現したら、なりふり構わず攻めると思う」。これまでは敗戦のリスクも頭に入れて慎重に戦ってきたが、夢舞台に立てば、後先は関係ない。「怪物だらけ」(野中)の階級で王者と全力で戦った末、結果的に「カウンターを食らって倒されても納得できる」という。
「では、そこで引退ですか」と聞くと「それは分からないです」。
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