深ヨミ

<山城徹底紹介>感状山城(上)揺らぐ伝承 現場をゆく 【解説動画あり】

2022/01/29 05:30

 感状山城跡(兵庫県相生市矢野町)は1996年3月、赤松氏の城跡として国史跡に指定された。南北朝時代、赤松円心の三男則祐(そくゆう)がここを拠点に新田義貞軍と戦ったとされるが、近年の研究でその伝承は揺らいでいるという。さらに、この遺構は本当に山城なのだろうか、という根本的な疑問も投げかけられている。では、いつ、何のために築かれたのだろうか-。山城研究家で県まちづくり技術センター技術専門員の山上雅弘さん(63)の案内で現地を歩き、2回にわたって謎を解明していく。(記事・田中伸明、撮影・大山伸一郎)



1強固な大手門、石垣…だが疑問が


 謎解きに挑む前に、まずは感状山城跡の見どころを紹介する。


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