消えた当たり前の風景/少しでも自分ごとに
映画「フラガール」(2006年)の舞台として知られる福島県いわき市は2011年、地震と津波、原発事故という複合災害に見舞われ、住民の生活が一変した。特に原子力災害の影響は複雑で、収束が見通せない困難な状況が続く。その中で昨年、いわき湯本温泉郷の老舗旅館「古滝屋」に手作りの資料館「原子力災害考証館」が開館した。旅館の当主で、考証館館長を務める里見喜生(よしお)さん(53)に聞いてみた。来館者に何を感じてほしいですか。(長嶺麻子)
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