技術は悪者でない/有効に使い、強い社会に
新型コロナウイルス禍で社会のデジタル化が加速している。その一方、受験生が大学入学共通テストの問題をスマートフォンで撮影し、インターネットで外部に解答を依頼する漏えい事件が発覚した。会員制交流サイト(SNS)の悪用、サイバー攻撃も後を絶たず、先端技術の危うさが際立つ。作家の福田和代さん(54)は小説「ディープフェイク」でIT犯罪を描く一方、オンラインの文学イベントを主宰するなどメリットを体感する。「もろ刃」のデジタル技術と、私たちはどうつきあえばいいのか。福田さんに聞いてみた。(津谷治英)
残り文字数 2296 文字 記事全文 2562 文字