長期収容による鬱、職員の暴力/背景に人種差別
茨城県牛久(うしく)市の東日本入国管理センターは、在留資格がなく、国外退去を命じられた外国人男性を収容する施設だ。そこをボランティアとして訪れ、隠しカメラによる撮影で実態を暴いたドキュメンタリー映画「牛久」が全国で順次公開されている。収容中の9人が、狭い面会室のアクリル板の向こうから訴えた日本の「偽りの共生」とは-。内部にカメラを向けた監督、トーマス・アッシュさん(46)に聞いた。出入国管理施設ではいま、何が起きているのですか。(松本寿美子)
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