競技で生活できる環境を/まず指導者育成
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の活躍や、プロ野球ロッテの佐々木朗希投手の快挙に沸く野球界。一方、女子野球に目を転じれば、ワールドカップ(W杯)で3大会続けて最優秀選手(MVP)に輝いた現役の名投手が、競技の行く末を案じる日々を送っている。埼玉西武ライオンズ・レディースの里綾実(さとあやみ)さん(32)。女子プロ野球リーグが再び消滅し、競技を続けることがままならない選手が多い中、「女子野球の未来を切り開くために」と昨年12月、一般社団法人「野球はみんなのスポーツ」を設立した。どんな未来を思い描き、どう活動していくのか。練習場を訪ねた。(永見将人)
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