夢の空間追い求め起業/リアルで会うことぜいたくに
インターネット上の仮想空間「メタバース」が花盛りだ。音楽ライブ、プロ野球、入社式、政治集会…。代表的なのが、新型コロナウイルス禍の2020年に延べ40万人、21年には55万人と、爆発的な数のアバター(分身)が参加した「バーチャル渋谷」のハロウィーンイベントだ。制作した「クラスター」(東京都)の創業者、加藤直人さん(33)が面白い。自称「SFオタク」の「引きこもり」。ゆえに、夢の仮想空間を追い求めて起業したそうだ。メタバース時代の申し子は人類社会の未来をどう見通すか。話は「不老不死」にまで広がった。(西井由比子)
残り文字数 2320 文字 記事全文 2602 文字