深ヨミ

絵本作家 田島征彦さん
沖縄戦の作品を通じて伝えたいことは?

2022/07/18 12:30

田島征彦さん(たじま・ゆきひこ)1940年堺市生まれ。京都市立美術大(現・京都市立芸術大)卒。「じごくのそうべえ」「やんばるの少年」など作品多数。24日まで、京都市の染・清流館で祇園祭の型染め作品を展示中。

日本もした、するかもしれない/親子で一緒に考えて


 淡路島在住の絵本作家、田島征彦(たじまゆきひこ)さんの最新作「なきむしせいとく 沖縄戦にまきこまれた少年の物語」(童心社)が刊行された。太平洋戦争末期の沖縄で、国民学校2年の主人公の少年が戦場を逃げ回る。沖縄に40年以上通い続けてきた田島さんは、これまでも沖縄を舞台にした作品を手がけてきたが、今回初めて沖縄戦を真正面から描くことに挑んだ。完成後、ロシアのウクライナ侵攻が始まった。決して過去のものではない戦争を、子どもたちにどう伝えるか。悩み抜いて作品を仕上げたという田島さんの言葉から考えたい。(石沢菜々子)


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