日本もした、するかもしれない/親子で一緒に考えて
淡路島在住の絵本作家、田島征彦(たじまゆきひこ)さんの最新作「なきむしせいとく 沖縄戦にまきこまれた少年の物語」(童心社)が刊行された。太平洋戦争末期の沖縄で、国民学校2年の主人公の少年が戦場を逃げ回る。沖縄に40年以上通い続けてきた田島さんは、これまでも沖縄を舞台にした作品を手がけてきたが、今回初めて沖縄戦を真正面から描くことに挑んだ。完成後、ロシアのウクライナ侵攻が始まった。決して過去のものではない戦争を、子どもたちにどう伝えるか。悩み抜いて作品を仕上げたという田島さんの言葉から考えたい。(石沢菜々子)
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