深ヨミ

同志社大グローバル地域文化学部准教授 立石洋子さん
ウクライナ侵攻、ロシアの真の狙いは?  

2022/08/07 11:20

立石洋子さん(たていし・ようこ)1980年徳島県生まれ。東京大大学院法学政治学研究科博士課程修了。成蹊大助教を経て、2021年から現職。著書に「スターリン時代の記憶 ソ連解体後ロシアの歴史認識論争」など。

領土欲より安保の脅威除去/視線は米国、NATOに


 ロシアによるウクライナ侵攻は、終息の兆しが見えないまま間もなく半年を迎える。両国は元々、旧ソビエト連邦を構成し、歴史的にも結びつきが強い。親ロシア派と親欧米派で対立を繰り返してきたウクライナが親欧米路線へとかじを切り、その拡大を拒むロシアと戦闘に発展したとされるが、侵攻に踏み切ったロシアの狙いはどこにあるのだろう。ロシア政治を研究する同志社大グローバル地域文化学部の立石洋子准教授(42)に話をうかがうと、「プーチン大統領が目指すのは米国などの安全保障上の脅威を取り除くことで、領土欲ではない」と言う。詳しく聞いてみた。(横田良平)


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