領土欲より安保の脅威除去/視線は米国、NATOに
ロシアによるウクライナ侵攻は、終息の兆しが見えないまま間もなく半年を迎える。両国は元々、旧ソビエト連邦を構成し、歴史的にも結びつきが強い。親ロシア派と親欧米派で対立を繰り返してきたウクライナが親欧米路線へとかじを切り、その拡大を拒むロシアと戦闘に発展したとされるが、侵攻に踏み切ったロシアの狙いはどこにあるのだろう。ロシア政治を研究する同志社大グローバル地域文化学部の立石洋子准教授(42)に話をうかがうと、「プーチン大統領が目指すのは米国などの安全保障上の脅威を取り除くことで、領土欲ではない」と言う。詳しく聞いてみた。(横田良平)
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