立体が記憶呼び起こす/コミュニケーションツールに
日差しを浴びた動物園の庭で草が青々と茂っている。台の上ではパンダが木にもたれかかり、竹をかじっている…。実はこれ、ミニチュアの世界でのこと。手がけたのは、ジオラマ作家の荒木さとしさん(53)だ。その作品は「リアルすぎるジオラマ」として、テレビドラマやCMなどに多数採用されている。王子動物園のパンダ「タンタン」の誕生日に合わせて制作したジオラマも超リアル! 「情景師アラーキー」として活躍する荒木さんに、すべてを手で生み出すジオラマの魅力を尋ねてみた。(武藤邦生)
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