深ヨミ

太子町立歴史資料館長 田村三千夫さん
没後1400年、聖徳太子の「スター性」は健在?

2022/10/10 15:20

田村三千夫さん(たむら・みちお)1962年西宮市生まれ、加古川市で育つ。熊本大大学院文学研究科修士課程修了後、兵庫県太子町教育委員会に勤務。93年、町立歴史資料館の立ち上げに参画、2016年から館長を務める。

源頼朝、親鸞も崇敬/ゆかりの遺跡は「ゆるキャラ」に


 1万円札の「顔」といえば、今は福沢諭吉で、2年後には渋沢栄一に変わるが、アラフィフ世代の私にとってはやはり聖徳太子だ。その太子も近年は「聖徳太子はいなかった」との本が出たり、肖像画が「別の人物だ」との説が唱えられたりで、日本史上最大のスーパースターの地位もちょっと危うい? そんな疑問を、兵庫県太子町の田村三千夫・町立歴史資料館長(59)にぶつけると「それで地位が揺らぐなら、その程度の人物だったということ」と余裕たっぷりのほほ笑みで返された。さすがは太子町一筋のベテラン学芸員。そのアルカイックスマイルを崩せないか、素朴な質問をぶつけてみた。(直江 純)


 残り文字数 2456  文字 記事全文 2757  文字

特集記事一覧
PC SP