深ヨミ

劇場、音楽堂等連絡協議会事務局長 熊井一記さん
ホール運営の担い手をどう確保しますか?

2023/05/21 13:50

熊井一記さん(くまい・かずのり)1976年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。劇団四季を経て、2002年から神奈川芸術文化財団で神奈川芸術劇場の開設準備、劇場運営を担当。22年6月から神戸文化ホール事業課長。

技能を認定する制度必要/施設自体が人材育てる場所に


 自治体が運営する公共施設に指定管理者制度が導入されて、今年で20年になる。民間事業者のアイデアと効率性を取り入れ、施設を活性化させることが制度の趣旨だった。しかし経費節減に迫られた自治体は、音楽や演劇用公共ホールの運営を事業者に委託することで人件費を圧縮、その結果、事業運営のノウハウを持つ人材が育ちにくくなった。さらにコロナ禍で多くの人材が離職し、今も戻らない。事業運営の人材について全国の関係者と意見交換を重ねてきた「劇場、音楽堂等連絡協議会」の熊井一記事務局長(47)に人材の確保や育成にどう取り組めば良いのか、聞いてみた。(吉本晃司)


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