深ヨミ

フィルム資料研究者 衣川太一さん
占領期カラー写真から見えるものは?

2023/06/05 15:15

衣川太一さん(きぬがわ・たいち)1970年大阪府高槻市出身。日本大学芸術学部映画学科卒。神戸映画資料館研究員。共編著に「戦後京都の『色』はアメリカにあった!」(小さ子社刊)。

空気感つかめる鮮明度/イメージを破る面白さ


 1945年9月の降伏文書調印から52年4月のサンフランシスコ平和条約発効までの約7年間、日本は連合国軍総司令部(GHQ)の占領下にあった。多くの日本人が生きることに精いっぱいの時代、アメリカ人が日本を撮影したカラースライドが大量にあることが近年、明らかになってきた。今年2月に出版された「占領期カラー写真を読む」(岩波新書)は、共著者の衣川太一さん(52)=大阪府高槻市=のコレクションがベースで、神戸の写真も含まれる。「色」付きの記録から、何が見えてくるのだろうか。(田中真治)


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