明治以降、表記法が乱立/日本語の一部として標準化必要
ローマ字を目にしない日はない。まちを歩けば駅の案内や道路標識、お店の看板に書かれていて、手元を見れば名刺にも。ところが、社会言語学者で神戸松蔭女子学院大学教授の松田謙次郎さん(61)は「正しくローマ字を書ける日本人は、ごく少数」と指摘する。そんなバカな。この記事だってローマ字で入力して書いているのに。けれど「ごく少数」の一人のつもりでいて、そうでなかったとしたら、ちょっと恥ずかしい。その意味するところを、聞きに行ってみた。(武藤邦生)
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