政活費不透明支出 調査結果の質「こんなものかな」 神戸市議一問一答

2015/07/09 12:54

不透明な政務活動費支出について釈明する大野一・神戸市議=3日午後、神戸市役所(撮影・中西幸大)

 神戸市役所で3日午後、2度にわたって会見した大野一市議(62)は、領収書の住所に存在しないA社と神戸市内のB社へのアンケート委託の経緯や調査内容などについて釈明した。主なやり取りは次の通り。 関連ニュース 尼崎市議会「維新の会」政活費 市民団体が市長に返還求め提訴 神戸で新たに35人感染 新型コロナ 土曜の人出、宣言解除前より減少 感染再拡大への警戒感か 神戸市中心部

 -A、B社との関係は。
 「実際に調査をする人間が信頼できるかどうかで決めた。会社は後付けのような感じだった」
 -アンケートの委託金額をどうやって決めたのか。
 「予算の残額が頭にだいたい入っているので、『これぐらいの件数を当たってみて』というような話し合いからスタートする」
 「費用は(会派の部屋に)集金に来てもらって、キャッシュで払う。伝票や帳票類は残っているかどうか分からないので確認する」
 -B社に調査を委託した経緯は。
 「個人と契約を結ぶ発想が全然なかったので、『どっかの会社の社員として契約したい』と僕の方から申し上げた。彼がB社の名前を言ってきたから『それでいいよ』と。彼は社員だったと思うが、日雇いかもしれないし、契約社員かもしれない」
 「僕がイメージしたのはトンネル会社みたいな感じ。彼自身が動いて、報酬を受け取るが、B社の名前で仕事は受けて、領収書を発行する。報酬をどう扱うかはB社と彼自身との話し合いで」
 -アンケート結果の質をどう感じた。
 「こんなものなのかなあと。作業をすることによって(A、B社に)教育をしたいという気持ち」
 -辞職の考えは。
 「この件に関して議員を辞めようということは考えていない」

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