表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

　自動車用制御ケーブル大手のハイレックスコーポレーション（兵庫県宝塚市）が１２日発表した２０１７年１０月期連結決算は、自動車の生産台数の増加に伴って国内とアジアで販売が伸び売上高は過去最高となった。純利益は、韓国子会社のリコール対策費を特別損失として計上し減益だった。

　国内やアジアでの販売が好調だったことに加え、イタリアやスペインの自動車部品メーカーの買収効果もあり増収だった。鋼線や銅線の値上がりによる原材料費の上昇と、米国やハンガリーの生産能力増強に伴う設備償却費の増加などが収益を圧迫したが、前期に比べて円安に推移したことで為替差益が発生し、経常利益は微増だった。