若手アーティストら出石で熱演、台本に沿って城下町散策も 豊岡演劇祭開幕
2022/09/16 05:30
出石の城下町を散策しながら、演者やまちの人と触れ合った「トゥデイ イン 出石」の参加者=豊岡市出石町
15日に兵庫県豊岡市内で始まった「豊岡演劇祭2022」。主催者側が招待する「公式プログラム」は、すでに全体の半数の約2500枚のチケットが売れているが、初日は平日のため全体的に来場者は少なく、静かに幕を開けた。出石町内では日中から「フリンジプログラム」に参加した若手アーティストたちがまち歩きを兼ねた演劇や、パフォーマンスなどで盛り上げた。
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この日は、出石の城下町を舞台に、参加者約20人が台本に沿って一帯を散策する「トゥデイ イン 出石」があった。「体験型まち歩き演劇」の趣向で、福岡市を拠点に活動するユニット「PUYEY(プイエイ)」が主催した。
出石城跡を起点に、「目をつむって耳を澄ませる」「まちの人にあいさつをする」などのト書きに基づいて歩みを進め、途中で出会う人や景色を楽しんだ。同町の女性(71)は「出石が好きで、新しい取り組みをしてくれているのがうれしくて参加した」と話した。
週末には、城崎温泉街などで気軽に楽しめる路上パフォーマンスも予定されている。
フェスティバルディレクターの平田オリザさんは15日、豊岡市城崎町内で取材に応じ、「大道芸なども増やしたので多くの市民にいろんな楽しみ方があることを実感してもらえると、徐々に演劇のハードルも下がると思う」と話した。(石川 翠、丸山桃奈)
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