ひょうご経済プラスTOP ひょうご中小企業就活ガイド2016 カネテツデリカフーズ(株)

ひょうご中小企業就活ガイド2016

カネテツデリカフーズ(株)

練り物業界でパイオニア精神を貫く

 
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多彩な練り物製品の魅力を話す宮田健一人事総務課長(右)

多彩な練り物製品の魅力を話す宮田健一人事総務課長(右)

バラエティーに富んだ商品群

バラエティーに富んだ商品群

 かまぼこやちくわなどの水産練製品、総菜を製造販売する。1種類の魚で練り製品を作る同業者が多い中、複数の魚を組み合わせて奥深い味で勝負している。創業からまもなく90周年を迎えるが、業界に先駆けて合成保存料無添加を打ち出すなど、業界のパイオニアとしての姿勢を貫く。

ー最近では、カニ風味かまぼこ「ほぼカニ」など、ユニークな商品が印象に残っています。

 「ほぼカニは当初、営業担当のみんなが『カニ風味かまぼこは既に市場にあふれている』と反対に遭った。だけど、ネーミングや包装を新鮮にすれば必ず売れると判断した結果、人気商品になった。固定観念を持ってはいけない。あらゆる壁を越えていくのが我が社の強みだ」

ー今、越えようとしている壁はなんでしょうか。

 「販売チャンネルの壁が第一。現在は売上高の9割以上をスーパー向け商品が占める。直営店や通販などの直接販売に力を入れたい。次にエリアの壁。日本を飛び出して海外での浸透を目指す。台湾や香港で売り出しているが、練り物への抵抗感の少ない東南アジアに可能性を感じている。また、すり、練りというカテゴリーの壁も越えたい。お節料理市場の縮小など危機感を覚えている。ブランド力を生かし、新分野に挑みたい」

ーそんな今、求める人材は。

 「社の哲学は冊子『フィロソフィ』にまとめ、良い心を持つとか、仲間のために尽くすとか、言葉にすると単純だが、普段できていないことを記している。社内で意識をそろえ、同じゴールを目指す。そのために、やらされるのではなく、必要なことだ、と考え取り組める人に来てほしい」

 (まとめ・黒田耕司)

〈所在地〉神戸市東灘区向洋町西5ー8 TEL078・857・3878