ストレッチパンツの機能性について説明する井元憲生社長（左）

神戸市中央区の本社ビル

　ストレッチパンツに特化したアパレルで、専門店「Ｂ３（ビースリー）」を全国に約２５０店、アジアに９店を展開する。「機能性を売る」という理念を貫き、素材から自社で開発。２０１４年には研究拠点「美脚研究所」を増強した。創業以来、増収を続け、２０年には売上高３００億円突破を目標に掲げる。　

ー商品の特長は店名「Ｂ３」に表れています。

　「三つの『Ｂ』は、フィットベター、フィールベター、ルックベター。動きやすさ、肌触り、見た目にこだわっています。デザインを売るアパレルでは生き残れないと思って起業したのが１９９４年。商品力を磨き続け、いつか『ベスト』に、という思いも込めました」　

ー母、娘ではけるパンツ。

　「そうです。母親と一緒に来店された３０代の娘さんが購入されることも結構あります。ターゲットは絞ってはいませんが、今後は３０～４０代にＰＲを強化していこうと考えています」

　「『団塊ジュニア』と呼ばれるこの世代は大きなマーケット。インターネットを駆使して情報を集める点も特徴的です。交流サイト（ＳＮＳ）に加え、来春には専用アプリを立ち上げ、新商品や、着こなし、シーン提案を発信していきます」　

ー培った技術力は、他の分野にも生かせるのでは。

　「医療機関のユニホームを作ってほしいなど、リクエストは多いんです。例えば、車いすで生活する人でも、着やすく、おしゃれを楽しめるような、ユニバーサルデザインの商品が作れないかと考えています」

ー求める人材は。

　「明るく元気で、常に向上心を持っている人です」

　（まとめ・中務庸子）

〈所在地〉神戸市中央区坂口通７ー２ー１７　ＴＥＬ０７８・２２２・７０７４