ひょうご中小企業就活ガイド2016
(株)大地農園
プリザーブドフラワーを世界市場に生花や草木を加工したプリザーブドフラワーで国内トップシェアを誇る。米国にショールームを持ち、米国や中国などに販売するなど丹波から世界を目指す。
各国から輸入したバラなどの生花をプリザーブドフラワーやドライフラワーに加工し、販売。国内シェアは約50%を占める。
バラの一大産地のケニアやコロンビアのほか欧米など27カ国の農場や商社など約100社と直接取引する。販売先は国内が大半だが、米国や中国、韓国からの注文も増えている。
1970年、シダのさらし加工からスタート。その後、生花を加工しみずみずしい状態を長期間保てるプリザーブドフラワーの製造技術を確立し、生産を始めた。また昨年プリザーブドローズの開花が簡単にできる商品として、「ブルーミングステム」の実用新案を取得した。
1993年には現在の丹波市山南町に社屋、工場が完成。2016年3月には、新工場が完成する。年1回大阪と東京で内見会を開催し、季節やテーマ別に商品を提案する。ギフト用が中心だが、最近は自分で楽しむニーズも出てきているという。
世界のマーケットトレンドをつかみながら、独自技術で開発した商品を提案する。そのために、「私も社員も海外にはよく行く。国内外の展示会で需要を見極めている﹂と大地伹社長。2011年には米・アトランタにショールームを開設した。ベテランに混じり、多くの若い社員がグローバルに目を向け活躍する。
しかし、大地社長は「本社工場を動かすつもりはない。ここから世界に販売網を築く」。また、「人を育て技術力や世界に通じる交渉力を磨き、在庫管理や物流のIT化などをもっと進めていく」と、戦略を描く。
耕作放棄地の再耕や、花き梱包用トレイの再利用など環境保全への取り組みが評価され、今年5月には兵庫県の「環境にやさしい事業者賞」を受賞した。
大地社長自身が新しいことに挑戦し続けただけに、求める人材も「前向きに挑戦できる人。新たな創造ができる人」という。
〈所在地〉丹波市山南町きらら通3 TEL0795・77・2311




















