ひょうご中小企業就活ガイド2016
(株)大月真珠
真珠輸出で40年間トップ維持真珠の加工・販売・輸出や宝飾品販売を行う。アコヤ貝、南洋真珠の黒蝶貝、白蝶貝でいずれも最大の仕入れ量を誇る、真珠業界のリーディングカンパニーだ。
創業者・大月菊男が真珠養殖の研究を始め、1922年に「球形真珠形成法」で特許を取得。29年に愛媛県の御荘湾で大月真珠養殖場を創設した。
35年、神戸に真珠の販売・輸出を目的とした大月商店を開設し卸売と輸出に進出。75年に真珠の輸出額で業界トップとなり、現在もその地位を保つ。真珠加工卸でも国内首位を走る。
20数年前までは業界でも5、6番手の位置にいたが、長引く不況のあおりを受けて真珠・宝飾業界の淘汰が進む中で、品質のそろった真珠を安定的に供給できる点が評価されてきた。
それを可能にしたのが同社の堅実的な社風だ。
最たるものは品質を見極める力。従業員約300人のうち4割が加工部に所属しており、人の目を使った真珠の選別に当たっている。
「当社の選別基準はどこよりも細かい。しかも、誰が選別してもぶれないように基準や方法を共有し、しっかり継承している。ぶれない基準があるからこそ、大月の真珠なら安心という信頼を提供できている」と人事部長の藤原浩二氏は話す。
大月京一社長が常ー口にするのは「真珠と同じく、企業は美しくなければならない」という点。「自分だけが儲かると考えず、うちから買えば仕入先も卸先もみな繁栄するというような商売をしなければならない」と藤原氏は思いを代弁する。
新卒採用後は、総合職の場合、入社1~2年は加工部門で真珠の知識を徹底的に教え込まれ、その後適性を見て各部門へ配属される。
社風そのままに真面目な社員が多い。また大半の社員は、定年まで在籍するそうだ。
〈所在地〉神戸市中央区港島中町6ー4ー1 TEL078・303・2111




















