ひょうご中小企業就活ガイド2016
加美電機(株)
高付加価値製品と自社製品で成長プリント基板の実装・組立と照明などのLED機器を製造。自社製品の開発に力を注ぎ、停電しても消えないLED電球「レス球」は国内外で注目を集める。
基板の実装、組み立て受託が事業の柱で、券売機、ATM、液晶ディスプレー向けと幅広い。
大量生産が必要で工程が容易な領域はアジアシフトが進む中、「少量で付加価値の高い分野は確実に国内に残る」と見て、複雑で大型の基板製作など他社が手掛けない分野を広げてきた。
「どんな難しいと思われる仕事でも断らないのがモットー」と話す菓子俊之社長。着実に売上げを増やし、多可町に本社を置くメーカーとしては最大規模となっている。
2009年に製品化が実現、発売したLED電球「レス球」はニッケル水素電池を内蔵し、停電しても3時間は点灯し続けられることが特長だ。阪神・淡路大震災を機に、災害時に役立つLED電球製品の研究開発に着手。その趣旨から“レス球”と名づけた。
その後の東日本大震災を契機とした防災意識の高まりを背景に、事業所や個人向けに好調に売れ行きを伸ばしている。停電に強い電球としてバングラデシュ政府から要請を受け、2014年初頭に現地工場が稼動。「レス球」などLED照明器具を製造している。
毎年、コンスタントに10人前後を採用している。「定期的に採用することで歳が近い先輩、後輩と思いを共有でき、組織の活性化につながっている」と菓子社長。
採用は技術職が主で、多岐にわたる工程の経験を重ねた後、リーダーとなって人員管理、生産管理を担当し、部門全体を管理するマネージャーとしてキャリアを積んでいく。
「自ら考え、行動できる人、物事を多角的に考えられる人、積極的で前向きな人」を求めており、若い人材の発想力と行動力を生かし今後は自社製品をさらに拡充していく計画だ。
〈所在地〉多可郡多可町加美区熊野部223ー13 TEL0795・35・0071




















