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ひょうご中小企業就活ガイド2016

(株)がまかつ

世界一の釣具メーカーを目指して

 
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主力商品の釣竿

主力商品の釣竿

藤井敏孝社長

藤井敏孝社長

 釣鈎の製造からスタートし、釣竿、アパレルへと業容を拡大。製造・販売拠点をタイ、中国、米国、オランダ、シンガポールに広げ、世界ブランド化を進めている。

 釣具専業メーカーとしては国内トップクラスの規模を誇る。「がまかつ」ブランドの釣具関連製品は日本のみならず世界でも愛用され、初心者から上級者まで、多彩なニーズに応える釣竿や釣鈎、仕掛け、ウエアを開発し、釣りの楽しみを広げている。

 中でも、創業以来生産する釣鈎のラインナップは1万種類を超す。「ユーザーに満足してもらえるように、求められるニーズを探り、伝統に基づく独自の製造技術を開発し、商品化を積み重ねてきた結果」と藤井敏孝社長は話す。

 1979年にアメリカの企業と代理店契約を結び、本格的に輸出を開始。海外生産にもいち早く踏み出し、タイ、中国に生産拠点を設けている。こうした生販両面でのグローバル化の進展に伴い、2005年には、国内外の受注・生産をシンガポールで一括管理することとし、グローバル本社をシンガポールに移した。藤井社長も「日本では世界の変化に対応できない」として、1年の半分以上はシンガポールに滞在し陣頭指揮を執る。 

 近年、釣具市場を取り巻く競争は激しさを増しているが、「私たちは“がまかつ”を世界一の釣具メーカーにしていきたいと考えており、その目標に向かって共に成長できる人を求めている」ときっぱり。とくに若い社員には固定概念にとらわれない意見を求めており、「何か新しいことを思いついた時は、とりあえずやってみるという社風」で攻めの姿勢を貫く。

 社員一人一人の適性を見極め、可能性を発見するために、入社後約2、3カ月間は製造、営業、管理の各部門をローテーションし、各部署で実務を経験するOJT研修を行う。「研修後も本人の希望を考慮した上で配置し、社員一人一人の持てる資質を最大限に引き出せるようにしている」と話す。

〈所在地〉西脇市郷瀬町417 TEL0795・22・8867