ひょうご経済プラスTOP ひょうご中小企業就活ガイド2016 (株)川嶋建設

ひょうご中小企業就活ガイド2016

(株)川嶋建設

独自の工法を開発し多くの特許も取得

 
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蘇生した古民家

蘇生した古民家

トンネル貫通式後の記念撮影

トンネル貫通式後の記念撮影

 豊岡市を拠点に100年を超す歴史を持つ。公共工事のほか古民家蘇生など新分野にも注力。病院、オフィス、寺社仏閣まで幅広い建築物を手がける。

 社会から必要とされる建設業に、との思いのもと、公共工事依存からの変革を見据え、1996年に社名を川嶋工務店から変更した。

 以来、力を入れて取り組む事業の一つが古民家蘇生だ。「すでにある材料や空間を最大限に利用しながらつくりかえて、新しい現代のライフスタイルに適応する豊かな現代住宅として蘇らせようとするもの」と川嶋実社長は説明する。

 独自工法などで多くの特許を取得しているのも特徴だ。

 「L型ガード工法」は、道路の拡幅工事や、切土法面の崩壊などの災害復旧工事において、切土工や既設ブロック積を撤去する際に破砕物が道路へ飛散するのを防ぐ防護柵の一種。また、木造建築・耐震補強リフォームの専用工法の「耐震ブレースX」は、鉄よりずっと軽く、10倍の強度を持った炭素繊維を素材に極力、壁を撤去せずに耐震補強を行える。 

 「建設業は、安全・安心で快適な生活環境を提供や保全という極めて重要な地場産業と考える」。県建設業協会会長も務める川嶋実社長は、地域に強い思い入れを持つ。但馬地域への貢献が評価され、今年3月には県が制定する「但馬産業大賞」も受賞した。

 将来、会社の中心となる人材を確保するため、採用にも積極的だ。現場作業に従事すると、コミュニケーション不足になってしまうため、定期的にグループ研修や勉強会を実施している。

 「何事に対しても積極的に行動でき、協調性があって、地域の発展を願う人材を求めている」と話す。

〈所在地〉豊岡市寿町11ー35 TEL0796・22・4321