ひょうご中小企業就活ガイド2016
桑村繊維(株)
企画提案力に技術、生産力を兼ね備えるカジュアルからリビング向けまで高級布地の企画・製造・販売を手がける。売上高は100億円を超え、地域全体で「播州織」の盛り上げを目指す。
西脇市を中心に江戸時代から地場産業として根付いてきた播州織。糸を先に染め、その糸で柄を織る「先染織物」では国内70パーセント以上のシェアを占める、播州織業界の中でもリーダー的存在だ。
「蓄積された技術をもとに先見性と独創性を発揮しながら、ファッションからリビングまで暮しを彩る製品を多彩に提供し、より豊かな暮らしづくりに貢献する企業であり続ける」を経営理念に事業を展開する。
中でも同社の特長は、「豊かな感性と、いち早くトレンドを取り入れた新鮮な企画提案型であること」と桑村達郎社長。技術力や生産力もあいまって、海外からも評価は高い。
生産から販売まで一貫して手掛けることも強み。「自ら作り、販売する姿勢を貫くことで、常にリスク、責任を背負い、社内外で競い合いながら結果を強く求めていく」と話す。
その一つの表れが、部署ごとの独立採算制だ。売上、経常利益、在庫などの目標数値を設定し、管理することで、やる気を高めながら利益への意識を浸透させている。
部署単位で決済、意思決定も行われるので対応がスピーディーだ。西脇と大阪の異なる部署が連携して、東京で展示会を開くケースもある。
若手社員が自由にものを言える雰囲気を大切にしており、「グローバルな考えを持ち、何にでも挑む精神を持って、新しい播州織のかたちを構築してほしい」と期待を寄せる。
「織物の創造には知識の習得など時間がかかるが、織物を好きになって長く勤め、織物のプロになってほしい」と呼びかけている。
〈所在地〉多可郡多可町中区曽我井315 TEL0795・32・1180




















