ひょうご中小企業就活ガイド2016
高丸工業(株)
中小企業のロボット導入を支援ロボットシステムの企画、製造やソフト開発などを手がける。すべてのロボットメーカーと取引する特徴を生かし、ユーザーに最適なシステムを提案する。
ロボットといえば、大量生産を目的とした大企業の製造ラインにずらりと並んでいる印象が強い。
しかし高丸正社長は「ロボットはもともと、多品種少量生産を機械化するために開発されています。中小企業のような多品種少量生産の現場でこそ真価を発揮するものです」と話す。
実際、中小企業でのロボット導入は進んでいない。投資額が大きいのに加え、最大のネックとなるのは操作が難解で使いこなす人材がいない点だ。
そこで同社は2007年、「尼崎ロボットテクニカルセンター」を設けた。実際に使ってみて自社に最適のロボットを選べる上、労働安全衛生規則に基づいた「産業用ロボット安全特別教育講習」を実施、受講者には特別教育修了証を発行している。また、将来を見込んで高校生向けロボットセミナーも開講している。
さらに、ロボット作業を簡易化するシステム開発も行っている。
「ロボット業界はパソコン業界の後追いをしている」というのが高丸社長の持論だ。
コンピューターメーカーではない、マイクロソフト社やグーグル、アップルなど、パソコンを使いやすくするソフトの開発企業が業界のリーダーになった。
同じように、ロボットを使いやすくするシステム開発が、今後のロボット業界では重要になり、自社の成長のカギになると考えている。
求める人材は「モテる人」だという。「機械との付き合いも人との付き合いと同じで、細やかな気配りや気づきが不可欠。またそういった気配りのできる人がモテる」と話している。
〈所在地〉西宮市朝凪町1ー50JFE西宮工場内 TEL0798・38・9200




















