ひょうご経済プラスTOP ひょうご中小企業就活ガイド2016 パイオニア精工(株)

ひょうご中小企業就活ガイド2016

パイオニア精工(株)

幅広い分野を積極開拓

 
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黒田純市代表取締役

黒田純市代表取締役

本社外観

本社外観

 自動車、医療機器、駅の落下防止柵、鉄道車両の内装…。社名が表すように、技術力を武器として幅広い分野でビジネスを「開拓」してきた。

 取引先は約30社。ニッチ(すき間)市場で高いシェアを持つメーカーとの取引が多い。独自技術を持ち、需要が安定しているからだ。取引先が「こんな製品を作りたい」と漠然と考えている段階から関わり、一緒に製品化する。

 5年前には開発部隊を発足させて、自社ブランドも立ち上げた。文房具や防災グッズも扱っている。

 力を入れるのは自動車、医療機器、鉄道車両交通機器、航空宇宙機器の4業種。部品ではなく、完成品メーカーになるのを最終目標にしている。

 昨年9月には鳥取市の新工場が本格稼働した。3年後までに、売上高を50億円に引き上げる計画。

 医療機器関連の取引先が海外事業を拡大しているのに対応して、今春、医療機器の品質マネジメントの国際規格「ISO13485」を取得した。血液検査装置の金属部品を製造するシステムが対象となっており、今後は航空機器の国際規格の取得も目指す。

 年に2回、社長と社員の個別面談があるのもユニークな点。「恋愛や人生の相談をされることもありますよ」と黒田純市代表取締役は話す。

 全社で目標を明確にし、問題を共有するために、半年ごとに各部署が自分たちの目標や課題を発表する。社員の声を経営に反映させ、やる気を引き出す工夫を怠らない。

 従業員の平均年齢が33歳と若い会社だけに、年功序列ではなく飛び級で出世する社員もいるという。それだけ仕事は厳しい点があるが、黒田代表取締役は「その中でもやりがいを感じられる、やる気のある人」を求めているそうだ。

〈所在地〉姫路市花田町加納原田906 TEL079・253・4105