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ひょうご中小企業就活ガイド2016

(株)ファミリア

ブランドを整理し自己改革に挑戦

 
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神戸元町本店3階キッズアーカイブ

神戸元町本店3階キッズアーカイブ

 抜群のブランドを誇るベビー子供服メーカー。少子化を踏まえて新規事業にも乗り出した。伝統を保ちつつ、クリエイティブな社に生まれ変わろうとしている。

 「母親の愛情」をキーコンセプトに、「自分の子供に着せるつもりで商品をつくろう」と、4人の女性が創業した。機能性を重視し、ていねいに作られた服は、赤ちゃんが生まれたお祝いにふさわしいと、ギフト市場では高いシェアを誇る。

 高度成長期には規模を拡大したが、その後は少子化やファッションの多様化などを受けてブランドを整理し、デザイン・コンセプトを統一するなど改革に取り組んだ。「贅肉がとれて、適正な大きさになった」と岡崎忠彦社長は評する。

 子供服にも安価なファストファッションが広がっているが、ていねいなものづくりにはこだわり続ける。「贈り物や孫に買うブランドという面は大事にしつつ、いかに若い世代を取り込むか」(岡崎社長)が今後の課題ととらえている。

 会員数20万人を超える顧客組織を生かし、育児に関するセミナーやイベントなどを行っている。これをさらに進め、「今後は子供に関わるソフトを売る会社にしたい」(同)という。 

 今年4月には東京に保育所を開設。全国15カ所での展開を見込む。

 さらに1996年に撤退した海外市場にも再参入。欧米の9カ所に販売拠点を設け、育児スタイルも提案する計画だ。海外事業は年商10億円を目指す。老舗のブランドが、次のステージへと飛躍を始めた。

 新卒採用はしばらく控えていたが、2014年4月採用から復活した。経営陣が最初から選考に加わり、新しい提案ができるか、情熱を持っているかなどを見る。

 岡崎社長は米国でデザイナーとして働いていた経歴を持つ。「外から見ると古い会社に見えるかもしれないが、ゼロから一緒に会社を作り上げていくような意欲を持つ人がほしい」と話している。

〈所在地〉神戸市中央区相生町1ー1ー21 TEL078・360・1234