ひょうご経済プラスTOP ひょうご中小企業就活ガイド2016 (株)ワールド・ワン

ひょうご中小企業就活ガイド2016

(株)ワールド・ワン

土佐清水の食材に特化した居酒屋をオープン

 
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高知県土佐清水市と連携協定を結んで開店した三宮の店舗「土佐清水ワールド」

高知県土佐清水市と連携協定を結んで開店した三宮の店舗「土佐清水ワールド」

社員の団結を高める表彰式

社員の団結を高める表彰式

 沖縄、壱岐、土佐清水…。全国各地の食材を掘り起こして商品化し、神戸に集中的に展開する居酒屋で提供する。地域と地域を食でつなぐビジネスモデルで3年後の上場を目標に掲げる。

 2015年6月、同社としては18店目となる居酒屋「土佐清水ワールド」が神戸・三宮にオープンした。その数年前から高知県の土佐清水港に足しげく通い、漁師たちと思いを共有しながら、カツオやシイラ、マンボウなど土佐清水ならではの海の幸を既存店で試験的に販売。消費者からの評価を確かめた上でご当地居酒屋のオープンに踏み切った。開店に先立って土佐清水市と連携協定を結び、地元から毎日直送する流通ルートも確保した。 

 同社の創業は1996年。2002年以降、河野圭一社長が大好きな沖縄料理を「もっと手ごろな価格で多くの人に楽しんでほしい」と居酒屋「modern食堂 金魚」をオープン。以降、沖縄料理をベースにしながら業態の異なる居酒屋を神戸エリアに集中的に出店してきた。「地元神戸に特化して長く愛される店づくりをすることでリピーターを増やしていきながら、常に新しいコンセプトの店づくりに挑戦してきた」。

 集中出店により沖縄から仕入れた食材を効率的に各店に配送できることもメリットだ。「一過性のブームにしたくない。開発した商品に寄せられる声を生産者に届けて次の商品開発に、さらにその地域の活性化にもつなげていくことが当社の使命」と河野社長。「地方と生産者、顧客をつないで日本を元気にしたい」との思いから、郷土活性化組合というマーケティング部門を社内に設け、全国各地を訪ね歩いては常に新たな食材を探し続けている。

 「常にベンチャー企業であり続けたい」と、社員にはチャレンジ精神の大切さを説き続ける河野社長。そのために社員の気持ちを鼓舞する仕掛けもたくさん設けている。年に2回開く達成大会表彰式もその一つ。8月と12月の1カ月間、全店舗で売上、利益や顧客満足度などの指標で競い合い表彰する制度だ。当面の目標は株式上場と東京への出店だ。

〈所在地〉神戸市中央区中山手通2-3-18メープル中山手202 TEL078・333・8883